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エスロコイルの標準施工

 

1.標準組立図 


1)設計上のご注意

(1)次のような厳しい環境でのご使用については、事前に弊社へご相談ください。

・高温部での使用

・薬液槽の近くなど、廃液、排ガスに接する場所での使用

(2)流水抵抗の少ない樹脂性の表面を採用していますが、谷といとしてお使いいただくときは標準的には1/100以上の水勾配を取ってください。

(3)夏冬の温度差により熱伸縮が発生します。雨といの場合、たてといとたてといの中間が長いスパンでは伸縮処理をお願いします。(20mに1カ所程度は必要です。)


2)取扱い上のご注意


(1)油、有機溶剤(シンナー、ガソリン、ケトン類)が付着した場合は劣化を早めますので施工中、保管中ともご注意ください。万一付着した場合には速やかにふき取ってください。

(2)梱包には充分に注意を払っておりますが、転倒や放り投げなど、手荒なお取扱いは避けてください。また、吊りさげにはハッカーを使ってください。

(3)施工中、保管中とも、被覆層に傷をつけないようご注意ください。また、ケガキやマーキングには、色鉛筆か墨糸をご使用ください。

(4)保管の際は、タテ保管をお願いします。


3)施工上のご注意


(1)のきといとしてお使いいただくときは、金具は500〜600mmピッチで。また、直接、金具とといをリベットなどで固定することは避けてください。

(2)切り口など芯材が露出した部分は、専用補修液を使って防錆処理を確実に行ってください。

(3)継ぎ足し部分など、漏水の恐れのあるところは、エスロコイル用シリコーンシーラントを充てんしてください。

(4)施工中、溶接の火花などがエスロコイルに飛ばないよう、ご注意ください。

(5)のきといとしてご使用になる場合、施工中は歩み板を敷いてください。通路の代用として使うことは危険なだけでなく、将来の漏水の原因になる恐れもあります。


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2.谷といの施工手順


1)支持金具の取り付け

・施工する谷といの容量、使用するエスロコイルの重量などを考慮して、金具形状、取付間隔を選んでください。


谷とい及び下地の使用例

単位(mm) 

谷といの底幅 

受支持具 

断面寸法 

間隔 

250以下

250~500

500~750

750~1,000

1,000~1,250

帯幅FB-3.2×50

帯幅FB-4.5×50

帯幅FB-6.5×50

山形鋼L-75×75

山形鋼L-75×75×6

500 

FB=フラットバー、L=アングルを示す。
※日本建築学会発行「建築工事標準仕様書・同解説JASS12屋根工事」より 


2)支持金具の取り付け

・荷ほどきの際は端部を軽く押さえ、被覆層に傷をつけないように注意して転がしてほどきます。

・材料取りは施工される長さに、止り加工分と伸縮カバーを固定する折り返し分(2~3cm)を加えて切断します。 


3)寸法出し


・折り曲げ部、切断部などの寸法出しは、色鉛筆または墨糸で決めてください。


4)切断


・通常は、大きめの直刃はさみで切断できます。長尺のカットには、電動式のハンドソーを使用した方が便利です。



5)折り曲げ加工


・折り曲げ機を使わず、人の手で折り曲げるときは、コイルの内側に折台かタル木などの直角部を当てると、きれいな曲げ加工ができます。


・折り曲げの角部は仕上げる箇所にあて木をして田楽木槌などで入念に行ってください。



6)止り加工


・通常は八千代返しで。深底の場合はハゼ折り止りなどを行います。

・折り曲げ部分のリベット止めは、必要に応じて行ってください。

・リベットの頭やハゼ加工部、重ね代部に「エスロコイル用シリコーンシーラント」を充てんすると防水上、より安全です。

・伸縮カバーを取り付ける場合は、固定のために約3cm折り返しを設けます。



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3.エスロコイル用シリコーンシーラントの使用方法


・充てんするエスロコイルの表面の水分、油、ホコリ、汚れをきれいに取り除いてください。

・ノズルの先端を必要な押出し量に見あうところで切断し、コーキングガンにセットして押し出し、エスロコイルの接続部、リベット部に充てんします。

・充てん後はヘラなどで均一にならしてください。


注1)「エスロコイル用シリコーンシーラント」は接着剤ではありません。
注2)「エスロコイル用シリコーンシーラント」の有効期間は製造後1年です。



1)接続の標準化工法


①ハゼ継ぎ


②重ね継ぎ




カシメの重ね部分の折り曲げ幅15mmとり、カシメ部分を重ね合わせてください。


接続部の重ね代(70mm)に「エスロコイル用シリコーンシーラント」を2条塗りし、エスロコイルを重ねたのちリベットで固定します。




重ねたカシメ部に50mm間隔でリベット打ちます。


リベットの頭を包み込むように「エスロコイル用シリコーンシーラント」を均一に充てんします。




③異種金属との接続

異種金属はできるだけ接続しないでください。
接続する場合は必ず伸縮処理を施してください。

 

④重ね継ぎ

谷といの底の中央部で継がず、側面で継いでください。(下図)


エスロコイル用シリコーンシーラントを均一に充てんして隙間を埋めるようにします。



 

2)谷とい止りの標準化工法


・深底止りの場合は、加工部を切り込み、折り曲げてリベットで固定します。

・通常一番よく行われる八千代返しに折り曲げるときは、刀刃を用いて曲げるときれいに仕上がります。折り曲げ部のキズ入りに注意してください。


・折り曲げの角部は仕上げる箇所に、あて木をして田楽木槌などで入念に行ってください。


・折り曲げ部分のリベット止めは必要に応じて行ってください。


・リベットを使用したときは、必ず「エスロコイル用シリコーンシーラント」を充てんしてください。併せて切断面にも充てんすると防水上、より安全んです。



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3)伸縮処理の標準加工法


エスロコイルの伸縮処理は、熱伸縮および水勾配を考えると20mに1ヶ所必要です。



・止りと伸縮カバーの組み合わせで伸縮処理を行います。

・伸縮処理の止り間隔は標準60mm、伸縮カバーの鍔部は50mm程度にしてください。

・伸縮カバーの取り付け作業は、あらかじめワンスパンの施工長さと温度差を考えて伸縮処理の間隔を決め、両方の止りの返し部分に取り付けます。


・切断面には「エスロコイル用シリコーンシーラント」を充てんすると防水上、より安全です。


・エスロコイルは鋼板と同じ線膨張係数(α)です。
α=1.1×10-5(塩ビ雨といの1/6です)

・伸縮量は次の計算通りに行ってください。
例) 温度差60℃の場合、谷とい長さ20mのとき、13.2mm伸縮します。

伸縮量R=長さ(20000mm)×温度差(60℃)×線膨張係数1.1×10-5=13.2mm


4.排水口の標準加工法


1)排水口の加工と自在ドレンによる落し口施工作業

・落し口は、定められた位置に落し管の口径をコンパスでけがき、ホルソー、はさみなどで使用される自在ドレンの落し口に合わせた穴をあけます。(穴あけ内径寸法は自在ドレン、大型高排水システム専用ドレンともに1mm〜2mm大きくあけてください。

・穴の周囲には、「エスロコイル用シリコーンシーラント」を充てんします。裏面の穴の周囲にも充てんすると防水上、より安全です。

・自在ドレンの上と下を取り外し、あけた穴に差し込み、自在ドレンを充分ネジ込みます。





落し口の切り抜き

「エスロコイル用
リコーンシーラント」の充てん
 

自在ドレンの取付け


2)加工マスによる落し口施工作業

・加工マスは谷といの容量に合ったものを、前もって作成しておきます。

・リベット部分に「エスロコイル用シリコーンシーラント」を充てんします。切断面にも充てんすると防水上、より安全です。

・マスの中で谷といの伸縮処理を行うときは、谷といに約30mmの切り込みを入れて、折り曲げ、水切加工をしてください。




施工マスは、といの容量にあったものを作成

仕上がり状態


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5.軒先の雨仕舞



①瓦棒の場合

下の図の場合、はね返った雨水が、野地にかからないよう、唐草によるはねよけや、といの内曲げなどを配慮してください。


②折版の場合

雨水のはね返りをはねよけ板で防ぐかまたは、はね返った雨水を止めるため、雨戸周囲と折版底部に定形シーリングのテープ状のものを入れるなどの方法を講じてください。









×



×


③谷とい形状

右図の場合、以下の特長があります。

・雨水のはねかえり方向がよい。

・水溜まりが少ない。

・底面の凹凸が小さく土砂が雨水と一緒に流れやすい。

小屋裏などスペースのある所はぜひ参考にしてください。



6.自在ドレン・大型高排水システム専用ドレン寸法一覧


VUT

VU・VP

VUT・VPT
大型高排水システム
専用

VU・VP
(内嵌合)





製品名

上鍔径

下鍔径

ネジ径

高さ

E

F

備考

A

B

C

D

VUT75-60

100

110

85

80

89

76

ソケット
エルボ

VUT100-75

130

140

110

81

114

89

VUT125-100

160

170

135

88

140

114

VUT150-125

200

200

160

68

166

141

VU・VP50

90

100

60

47

64

-

パイプ
直結

VU・VP75

100

110

85

71

93

-

VU・VP100

130

140

110

77

118

-

パイプ
直結

VU・VP125

160

170

135

87

144

-

VU・VP150

180

185

159

124

172

-

VU・VP200

248

264

216

151

224

-

VU・VP 75(内嵌合)

100

110

78

92

82

76

VU・VP 100(内嵌合)

130

140

102

103

106

99

大型高排水システム専用ドレン

VUT75

130

140

110

57

89

-

専用エルボ
ソケット
エルボ

VPT100

180

190

140

67

114

-

VPT125

236

250

196

107

141

-


※のきといの穴あけ内径寸法は自在ドレン、大型高排水専用ドレンともに上図のC寸法より1mm~2mm大きくあけてください。


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